不妊治療とは〜今では珍しくはない治療〜

不妊治療を受けたいけど、どんな種類があるの?

妊娠したいけど、どんな治療をするのか不安な方も多いと思います。
治療の種類を知る事で、少しは不安もなくなるのではないでしょうか・
ここではどんな治療があるのかサラッと説明し、各治療ついては、別記事で詳しく説明したいと思います。

不妊治療の現在

不妊治療とは
理由は色々ありますが、自然に妊娠に至らない場合に、産婦人科医院、不妊専門クリニックなどを受診し、原因にあわせて妊娠できるように治療することの総称を不妊治療とよびます。

昨年、日本産婦人科学会が2017年に体外受精によって誕生した子どもの数を5万6617人だったとの調査結果を発表しました。
2017年の出生数が94万6060人だったので、体外受精ををうけて生まれてくる子供が、16人に1人ということになります。

この結果は体外受精で出産した数ですが、人工授精、タイミング法などを入れると、不妊治療で生まれてきた子供の割合はもっと多いと思われます。
さらに、晩婚化が進んでいる現代では、受診はしてなくても不妊に悩んでおられる方は沢山いるのではないでしょうか。

こんなに身近になっている不妊治療です。
しかし、不妊の原因は女性側ばかりに目が向かれがちですが、男性側の原因、更には日本人の性交に対する価値観が変わってきているのも原因だという事は置き去りにされているように思います。

不妊治療は夫婦、パートナーと一緒に受ける治療で、どちらか片方が頑張っても成功はしません。
ですが、治療の負担は女性が多い事も現実です。

いつから考えればいいの?

不妊治療をいつからはじめるか、はじめるタイミングが分からない方は多いと思います。
これは私個人の意見ですが、ほしいと思ったらすぐ受診された方が良いと思います。
年齢に焦点をあてると、卵子の老化は若干25歳から始まり、35歳からは坂道を転がるように進行していきます。

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お二人のタイミングもあるかと思いますが、できるだけ早く気軽に受診される事をお勧めします。
更に自分では分からない原因も多々あるので、まだご結婚されてない方でもブライダルチェックを気軽にうける事もおすすめします。
また2人目を考えている方も、1人目ができたからと2人目もと考えて育児に追われている間に、気がつくと、、、というケースも多いと思います。
そんな方も早めに受診される事をおすすめします。

とは言うもの、妊娠しやすい時は仕事も頑張りたい年頃ですよね。
出産、育児がしやすい世の中になれば、不妊治療も受けやすいのにとも思います。

どんな治療があるの?

年齢や血液検査で治療方法は変わりますが、基礎検査で異常がなければ、ステップアップ治療が主流です。
ステップアップ治療とは、段階的に治療の手段を変えていく方法です。

一般不妊治療

タイミング療法

排卵日の2日前から排卵日までに性交のタイミングを合わせる方法。
排卵日の予測は、エコー検査による卵胞の大きさ、血液検査(LH)、尿検査(排卵検査薬)などではんだんします。
6回ほどおこない、成果が得られなかったら次のステップに進むと言われていますが、病院によって考えたかは違うと思います。
こちらの治療は保険適用です。

排卵誘発

排卵障害のある方は、内服薬もしくは注射で排卵を起こさせる治療です。
卵巣刺激症候群や多胎妊娠には十分注意して行われます。
タイミング療法や人工授精と併用されます。

人工授精

排卵のタイミングに合わせて、子宮に精子を人工的に注入する方法です。
注入する精子は、動きの良い精子取り出し濃縮し調整したものです。
精子の状態もこの段階で分かります。
こちらも6回ほどおこない、成果が得られなかったら次のステップに進みます。
人工授精は保険適用外です。

その他

子宮内膜症、子宮内ポリープなどに行われる外科療法も一般不妊治療に含まれます。

高度生殖医療(ART)

体外受精(IVF-ET)

排卵誘発剤を使い、卵子を採取(採卵)し、同じ培養液の中に精子と卵子を一緒にして受精させます。
その受精卵を培養し、成長した胚を子宮内膜の状態にあわせ、子宮内に移植する治療です。
成長した胚は、3日目ないし5日目(なかには6日、7日)培養したものです。
子宮内膜が薄い場合、胚を凍結させ、子宮内膜を良い状態に整えてから移植します

顕微授精(ICSI)

体外受精と同様に、排卵誘発剤を使用し採卵します。
採卵した卵子に極細のピペットと呼ばれるくだを刺して、精子を注入して受精させます。
あとは体外受精と同様なります。

まとめ

色々な種類がありますね。
ご自身の体と心にあった治療を、医師、スタッフと相談しながら流動的に決めて良いかと思います。
治療を受ける方に合わせて色んな治療を織り交ぜながら、いい結果につながるといいですよね。
各治療は別記事で詳しく説明したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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